カードローン?キャッシング?何が違う?
そもそも「キャッシング」とは、現金(キャッシュ)を借りるサービス全般のことを指します。
一般的には「クレジットカードに付帯されているキャッシング機能」をキャッシングと呼び、この記事内でもその意味で説明しています。
厳密に言うと、カードローンもクレジットカード付帯のキャッシングもどちらもキャッシングに含まれます。
カードローンとキャッシングの違い
カードローンとキャッシングは、以下の7つに違いがあります。
- 借入先
- 借入金利
- 借入限度額
- 審査時間
- 返済方法
- 年会費
- 法律
借入先
カードローンは、銀行や消費者金融が取り扱う商品で、カードローン専用のカードや通帳が発行されます。
借入に特化した商品のため、借入以外には使えません。
キャッシングは、前述したとおりクレジットカードの付帯サービスです。
クレジットカード会社が取り扱っており、発行されるカードでは現金の借入だけでなく、クレジット機能も使えます。
例えば、ショッピングや公共料金の支払いがその一例です。
既にクレジットカードを持っていて、申込時にキャッシング機能をつけていれば、新たな申込や審査は不要で借入できます。
銀行のキャッシュカードと同じ感覚で、銀行やコンビニなどのATMから現金を引き出せます。
借入金利
キャッシングもカードローンも、利息がかかります。この利息の割合を示すのが借入金利です。
カードローンの金利相場は1.5%~18.0%程度なのに対し、キャッシングは15.0%~18.0%に設定しているカード会社が多いようです。
- カードローン:1.5%~18.0%程度
- キャッシング:15.0%~18.0%程度
ただし、最低金利の差は限度額の差によるもので、100万円以下の同じ金額を借りるなら大きな差はない可能性があります。
キャッシングもカードローンも、正式な金利は審査によって決定します。
借入限度額
カードローンもキャッシングも、審査で決まった限度額の範囲内で自由に借入が可能です。
そのため、まとまった資金を調達したいときは、カードローンが便利です。
- カードローン:10万~800万円程度
- キャッシング:10万~100万円程度
ただし、どちらも借入限度額は審査によって決定され、その基準も同じです(銀行のカードローンは例外)。
カードローンは限度額が高いのですが、希望額を全額借入できるわけではありません。申込者の年収次第で、借入できる上限額が決まります。
貸金業法では、融資額は申込者の年収3分の1までと定めれています。(総量規制)
つまり、年収300万円の人は限度額800万円のカードローンでも、最大100万円までしか限度額を設定できません。